書道 習字 西成区の書き方教室。   大人と子供の書道教室。   硬筆 毛筆 筆ペン習字教室
大人と子供の書き方教室 HOME    書道教室、西成区の書き方教室で行う内容を記しています。毛筆や硬筆で競書誌を
   使用しないのは何故か、書における『段』や『級』とはどのようなものか。
漢字サイン作成 HOME


西成区 書き方教室 ご案内



硬筆プリント
教材の一部



当教室は段や級の認定をしていません。
書における段級について、段級の決まる仕組みやその競書誌をなぜ使用していないか。
また、競書誌の功罪などを記しています。
no1 『書』における『段級』とはどのようなものか。
『珠算』における『段・級』との違い。
『競書』における『評価』の基準。
競書雑誌へ出品する弊害例ー1
競書雑誌へ出品する弊害例ー2
競書の良い点
当教室の特徴
    『書』における『段級』とはどのようなものか。
書においてその『段』や『級』は全国に何千とある書の団体が『競書雑誌』を発行し、その中の課題を出品し段級が決まる仕組みになっています。書の各種団体の多くは一人の師匠を中心としたピラミッド型の組織で全国に大小無数にあり、その団体の中での『段・級』になります。
したがって、『書』の場合の『段』や『級』は言わば本人の励みのためにあるもので指導者の意向が反映され何の権威もありません。また、『珠算』のように履歴書に書けるようなものではありません。
no2
    『珠算』における『段・級』との違い。
『珠算』の場合は『日本商工会議所』や『日本珠算連盟』などのもと試験課題やその能力が決まっていて信頼ブランドとしての『段・級』でそれなりの能力と力量が社会に認められ履歴書に書けるものになります。
no3
    『競書』における『評価』の基準。
各書道団体が発行する毎月の雑誌を『競書誌』といいますが、『競書』は文字通り『書を競う』わけで、その『優劣』をつける『評価』の基準は各会派により様々です。各会によって美の価値観が違いますから致し方ないものですが、子供の場合の評価はどこでもおよそ基準が決まっています。
『 大きく・伸びやかで・元気よく・堂々とした書 』が勝り良いとされています。そこで、皆と競争して勝つため『 文字本来の姿を無視してまで大きく書く 』ということが行われています。
『大きく書く』ことで『どのようになるか』、その弊害の一例を次ページに記しています。
no4
    競書雑誌へ出品する弊害例、
競書は多くの作品の中で優劣をつけ優秀作品が進級するしくみになります。
その評価の基準は子供の場合多くは、前記のように『伸びやかで大きく元気よく堂々とした書』というものになります。この『文字本来の姿を無視してまで大きく書く』とどのようになるか、
以下は半紙に『普通に書いた』例と『紙面いっぱいに書いた』場合の様子を並べています。
通常に書いた例 競書出品用に書いた例 (ち)字の特徴など
 
は『普通に書いた』例で文字本来の姿を書いた『通常の形』です。
 は『紙面いっぱい』に『太く、大きく堂々と』書いた例です。半紙に2文字という配字ではやや扁平な形になりますがこの程度に書くと他を制する圧倒的な存在感があります。
ただ、大きい(み)字と調和させるため(ち)字を横に幅を取り2画目が短くなっています。
のように(ち)字は本来、他の文字より細く縦長で2画目が長くなる文字になります。
競書で(みち)という課題ですと小学校1年生程度の課題でしょうか。どこの競書誌でも同じ文字が重複しないように毎月の課題を変えていますから(ち)字は1年間で1回しか練習しません。のような書き方で1ヶ月練習して提出し、(ち)字は と憶え込むことになりますがこのような(ち)を書けても何の意味もありません。  
no5
    競書雑誌へ出品する弊害例、
以下も『普通に書いた』例と『紙面いっぱい書いた』場合の様子です。
通常に書いた例 競書出品用に書いた例 (か)字本来の姿は以下です。

は少しさびしい気もしますが、左右を比べる形として書いています。文字の周囲の空間を取り、
(つ)(か)は横長になり、文字本来の姿を書いた『通常の形』といえます。
は『太く、大きく堂々と』書いた例で多くの競書出品作は伸びやかで元気よく書かれているように見え、このように書いて出品し他より勝り上位に位置するように書きます。

を比べた場合、競書では が勝って優秀作となります。しかし、(か)字は本来、のように横長で中心部分が広くなる文字です。太く大きく書こうとしますと の(か)のように中心部の空間が狭くなります。このように文字本来の姿を無視した形を練習しても意味のないことで の(か)を習うことはむしろ弊害となります。

以上は競書出品で半紙に毛筆で書いたようすを記しましたが、硬筆も同様で升目いっぱいに大きく書くことになります。書は文字だけでなくその周囲の空間が大切で書は空間の芸術ともいわれています。また、書画(書や画)は背景などの空間を生かす東洋独自の芸術になりますが、書も文字だけを習うのではなく『字間』『行間』『背景』などの空間を考え紙面に程良くおさめることが大事になります。
no6_0
    競書の良い点
競書の良い点は、たとえ多少出来ていなくても本人が頑張って努力していると指導者が思えば翌月には段級を上げることが出来る点です。また、写真版に載せることも出来て、これは書き手本人には非常に励みになります。しかし、文字本来の姿を無視してまで大きく書いて進級する必要はありません。
no6
    当教室の特徴
以上のような理由から当教室では指導に安易な『競書雑誌』を使用せず、ひとつの教養として各人が出来る範囲の個々の課題を学んでいます。したがって、競書誌を使用する他の教室は各学年の課題が同じものになりますが当教室は一人々、名々の課題が違う個人指導になります。

『競書雑誌』を使用しない他の理由は、『競書』の課題のみの練習とその指導に終わってしまい他のけいこが出来ないことでもあります。『競書誌』を使用した場合、週に1回で月4回のけいこでは、毛筆2回と硬筆2回のけいこで終わってしまいます。2回のけいこ程度ではそれほど良い作は出来ずそれでは練習量が足ないと他の教室では月4回のけいこすべてを毛筆のところもあります。

当教室では各文字を単体で習いながらも、3文字〜5文字の文字群として習い将来実用的な手紙文などを自分なりの文字で書くことが出来るように指導しています。また、小学校で習う1,000文字程の漢字の字形の取り方をすべて習います。そして高学年では漢字の変形の仕方(くずし方)を習います。 また、同じ字形の取り方の文字を系統的に習うことで効率良く習うことが出来ます。



漢字サイン作成 HOME 漢字サイン 作成 サイト内一覧 漢字サイン  作成見本と書き方解説 漢字サイン 作成 添削について 漢字サイン作成 価格表 漢字サイン 作成 お支払い方法 名前の漢字サイン作成 ご注文はこちらから 漢字サイン作成 などのお問い合わせ