主になる横画をひとつだけ長く強調する。 ( 主画強調 ) TOP
33、その文字例と、『 偏 』 『 旁 』 『 上下 』 になった場合の違い。
横画がたくさんある文字では一文字の中で横画をひとつだけ長くします。
この強調する画をひとつにするは下図のように単体の文字や偏と旁の文字、
上下に位置 した場合でもおよそ同 じ画になります。
(立)字の単体 偏にある場合 旁にある場合 上にある場合
(立)は下の横画が長くなり、偏になった場合は左側を長くし、、旁になった場合は右側を伸ばすことになります。これらの変形はすべて文字の手足になる部分を伸ばし伸びやかさを出すためと、、文字内の空間を等しくするための方法です。


(言)字の単体       偏にある場合
   (寺)字の単体    旁にある場合
    (女)字の単体    下にある場合
(竣)⇒(立)の下部横画の左が長くなります。
(位)⇒(立)の下部横画の右が長くなります。
(章)⇒(立)が扁平になり、下の(早)横画は重複しないように短くなります。

(言)⇒二画目が長くなり、
(誠)⇒(言)の二画目横画の左が長くなります。
(寺)⇒三画目が長くなり、
(詩)⇒(寺)の三画目右が長くなります。
(姿)は同 じですが、文字内の空間を等しくするため
下部
(女)の上部を短くし全体は扁平になります。
(舌・辛)(辞)は(舌)の左側、(辛)の右側を強調 し、(辛)の(十)を右に寄せます。
また、(舌)のある他の文字(舒・舘)など払いのある文字はその払いで強調した方が見栄えが し上部にある左払いを強調 します。
(舌)と(辛)が偏旁の(辞)になった場合


比較的迷いやすい文字は(重・量・書・無)等になるでしょうか。
(無)字などは四角の枠中に入れ込むような 『 ずんぐりむっくり した形 』
にならないよう注意 したいところです。古人の(無)字で行書はすべてといっていいほど左図のように下の横画を長くしています。
また、下図の (重・量・書)は上部を長くし、下部を短くする事で重心が高くなりスッキリ感を出す事が出来ます。

(立)⇒(位・暗)(音・童・笠・章・)(竪) (竝・端・竣・靖) など
          下部に(儿)がつく文字(竟・竜・境・競)などは下部で幅を取る方がおさまりが良いようです。 
(言)⇒(誠・談・論・誕・設・訪・詳し計・詩) など
(寺)⇒(侍・詩・待・持・特・時・峙)(等・蒔・痔) など
(女)⇒(姿・妥・委・妹・妻・要・婆)(妃・奴・如・妙・婚・嫌・娥) など
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主になる横画をひとつだけ長く強調する
    
     34、強調する横画と共に、他に強調する部首などがある場合の文字例。
             (立)字のつく文字で、下部に(儿)などがつく文字(竟・亮・竜・境・競)、その他。
     35、長く強調する画の変化。 (新・) など 他(誓)  
主になる横画など、左右に強調する画の変化
     
36、
(美)(央)(竟)()() (念)(愁)(怒)()()()など
主になる画は 『 横画 』 か 『 はらい 』 のどちらかを強調。
     37、部首が 『 右手の場合 』 は横画を長く。  ( 右・布・有・希 )など
     38、部首が 『 左手やその他の場合 』 は、はらいを長く。  ( 左・広・存・在 )など
強調する画が二つあるとき、( 長くする画はひとつ )
     39、
主になる横画と左右の払いなどが重複するとき。
     40、同 じ方向に強調する画がある場合。(起・逸・暴・港・)
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